新型コロナウイルスにより、2020年の外国人観光客数は前年の87%減となって大きな打撃を受けた旅行 業界。約2年にわたって、外国人観光客の入国を規制していましたが、2022年6月10日から入国 規制 緩和されました。
しかし、中には「依然として新型コロナウイルスは猛威をふるっており、まだまだ旅行 業界の先行きは不安」と考える方もいらっしゃるかもしれません。コロナ禍では、様々なサービスのオンライン化が進みましたが、実は旅行 業界もその1つです。
この記事では、入国 規制 緩和による外国人観光客の動向や、旅行 業界の今後の展望についてご紹介します。
入国規制緩和による外国人観光客の動向予測
入国 規制 緩和によって、直近の外国人観光客の増加が予測されています。ここでは、外国人観光客の増加が期待できる理由を3つご紹介します。
観光立国として日本が初の世界1位に選出
世界経済フォーラム(WEF)によると、2021年版の旅行・観光開発ランキングで、日本が初の世界1位に選出されました。数多くの有名観光地がある中で、世界1位は誇らしいですね。特に、交通インフラや、文化、自然などの観光資源で高い評価を得ており、旅行 業界も立て直しを図りやすいのではないでしょうか。
海外旅行したい国のトップに日本が選出
「DBJ・JTBFアジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査」によると、アジア圏及び欧米豪圏の海外旅行経験者から、コロナ収束後に海外旅行したい国のトップに日本が選出されたことが分かりました。
コロナ禍前から人気の日本観光地はもちろんのこと、コロナ禍によってグランピングなどのアウトドアアクティビティへの関心が、外国人観光客からも高まっています。日本は自然豊かな国であるため、上手く利用することで外国人観光客の集客を期待できそうです。
また、コロナ禍でも安心して旅行するために旅行会社を利用したいと考えている外国人観光客が増えています。こういったニーズに応えられる、満足度の高いツアーを提案することで旅行 業界の回復も加速するのではないでしょうか。
24年ぶりとなる歴史的円安
円安が進み続けることで、6月13日には24年ぶりとなる1ドル=135円を記録しました。これは、外国人からすると少ないドルでより多くの円に両替できるということです。従来より低価格で日本旅行を楽しめることもあり、外国人観光客の増加が期待できます。最近のニュースでは、円安のデメリットばかり取り上げられていましたが、入国 規制 緩和により円安のメリットをようやく受けることができそうです。
旅行業界の今後の展望
コロナ禍になることで、デジタル化への注目が世界全体で高まりました。この流れを受けて、旅行 業界でもDX化が進んでいることをご存じでしょうか。ここでは、DX化の説明とともに、DX化によって旅行業界がどのように変化するかについてご紹介します。
DX化とは
DXは、デジタルトランスフォーメーションの略で、データやデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズに基づいたサービスやビジネスモデルを変革し、競争上の優位性を確立することと定義しています。言葉だけでは分かりづらいため、DXの具体例を見ていきましょう。
DX化①旅行でトラブルを起こさないための情報整備
日常生活と異なる旅行は不慣れなことが多く、情報過多になりがちですよね。例えば、目的地までの経路や言語、支払いなどが挙げられます。こういった問題に対してDX化を進めることで、誰でも簡単にスマートフォンによって解決することができます。
DX化②旅行市場の調査
事業を始めるにあたって、どういったサービスに需要があるのか市場調査するのは、非常に重要なことです。この市場調査にDXを取り入れ、必要な情報をデータ化することでサービスが生まれやすくなるため、旅行 業界の成長を加速させられます。
DX化③オンライン旅行
旅行といえば外に出かけて楽しむものでしたが、新型コロナウイルスにより、家でも楽しめる旅行サービスの需要も高まっています。具体的には、観光地に関するオンライン解説やライブ配信、VR化などが進められています。新型コロナウイルスの終息後も観光地のPRとして、これらのコンテンツを利用していくことができるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、入国 規制 緩和によって外国人観光客の増加が期待できる理由と、旅行 業界で進んでいるDX化についてご紹介しました。人口減少や高齢化が進んでいる日本にとって、経済回復の鍵を握っているのは外国人観光客です。入国 規制 緩和をきっかけとして、日本経済にどれほど影響を与えてくれるか注目していきましょう。また、DX化が進むことで、どのような状況でも旅行を楽しめるようになると嬉しいですね。