松本潤さんが戦国武将・徳川家康を演じる大河ドラマ『どうする家康』の25話が2023年7月1日に放送され、視聴率10.6%を記録しました。25話は家康の正室・瀬名(演:有村架純)と嫡男・信康(演:細田佳央太)が「徳川家」を守るため自害する、今シリーズの分岐点となる回でした。
戦国武将が好きで、現在愛知県岡崎市に住む筆者も毎週子どもと妻と観ているのですが、妻からは史実に対する質問を受けます。筆者もそこまで詳しいわけではないので答えられないことも少なくないのですが、その度に「史実を理解していたらもっと楽しめるのでは?」と思います。
そこで今回は歴史を知っていても知らなくても大河ドラマは楽しめるのか、楽しみ方をまとめていきたいと思います。
そもそも大河ドラマとは?
大河ドラマとはNHKが放映している歴史長編ドラマシリーズです。主に歴史上の人物や事件を描き、今作の徳川家康のように、主人公として複数回取り上げられている人物も複数存在します。いる。戦国時代から安土桃山時代にかけて時代設定された作品が最も多く、次いで幕末から明治初期にかけて描かれた作品が多くなっています。
時代劇との違いは?
「大河ドラマ」は《NHKにより放送されている、歴史ドラマシリーズのこと》という意味があります。一方「時代劇」は《演劇や映画などで、主として江戸時代、またはそれ以前に題材をとったもの》という意味があります。そう考えると「大河ドラマ」も江戸時代以前を題材に描いていれば「時代劇」と呼ぶこともできそうです。
つまり「大河ドラマ」は《NHKで放送される歴史ドラマシリーズだけを指す言葉》なのに対して、「時代劇」は、《江戸時代などを舞台にしたドラマ全般を指す言葉》という違いがあります。
史実を知って大河ドラマを観る楽しみ方
近年の大河ドラマはできる限り最新研究の成果を盛り込もうとする作品が多いのが特徴です。『どうする家康』でも
- 家康は今川家の人質ではなく、待遇は悪くなかった
- 浅井長政と朝倉義景は同盟関係ではなかった
- 織田信長は将軍足利義昭を傀儡にしようとしていたわけではなかった
など近年の研究の成果がしっかり反映され、描かれています。
そのため、大河ドラマを追いながら近年の研究成果も追っていくとより深く多面的にドラマを楽しむことができます。
また、そこまで深い知識がなくても「Aという事象が起こったのはそれよりも先にBがあったから」というのをざっくりと知っておくことで、その間をドラマで埋めてより深い理解をすることにも繋がりますよね。
史実を知らずに大河ドラマを観る楽しみ方
史実を知らずに楽しむ方法はずばり「キャストを楽しみに観る」のと「エンタメ、ドラマとして楽しむ」ことでしょう。
キャストを楽しみに観る
例えば大河ドラマ 2023 キャストでは2020年12月31日をもって『嵐』としての活動を休止し、一時表舞台から姿を隠していた松本潤さんが主演、ベテラン俳優の松重豊さん、阿部寛さんら、若手の注目俳優有村架純さん、板垣李光人さんらが出演しています。さらに来年の大河ドラマ 2024『光る君へ』では吉高由里子さんが紫式部を演じることになっています。
エンタメ、ドラマとして楽しむ
『どうする家康』の25話では有村架純さん演じる瀬名が自決しますが、その際の有村さんの演技とそれを受けた松本さんの演技2人ともこれしかない、というような表情、振る舞いで感極まるものがありました。
最後に
今回は大河ドラマの楽しみ方について事実を知っている場合、知らない場合それぞれについてまとめてきました。誰もが知る人物について、視聴者が最後まで知ることなく観続けられる工夫がいくつもなされており、楽しみながら歴史を知ることができるお得な番組になっていますし、連続ドラマと違って途中から見てもなんとなく話がわかるので、ぜひ今からでも視聴してみてはいかがでしょうか!