カジノに出入りするときに提出を求められますが、そもそもパスポートは海外に渡航する際になくてはならないものです。海外にいるときに本人であることを公的に証明してくれる身分証になります。
パスポートを申請するために必要な書類や流れ、費用などを詳しく解説して行きます。
パスポートの申請から受取までの流れ
即日発行できる方法はない
パスポートは、最短でもパスポートセンターへ書類一式を提出した後の営業日で数えて6日はかかります。(営業日とは、土日祝、年末年始などの休日を除いた日にち)
決まり事なので特別に早くしてもらうことはできないため、6日以内に渡航が決まっている場合はキャンセルせざるを得ません。
渡航日から逆算して申請をしましょう
パスポートを受け取る日は大体渡航日の2週間前には遅くとも取得しておきたいので、かなり余裕を持って1ヶ月前には申請するように心掛けましょう。例えば、書類の不備があり再提出を求められてしまうとそれだけで申請にかかる日数が伸びてしまいます。また、ホテルを予約する際に事前にパスポート番号を求められることがあるので、早めに取得するのが無難です。
パスポートを受け取るまでの流れ(概要)
①必要書類の取得
②パスポートセンターへ申請、書類の提出
(最低6日の日数経過)
③パスポートを受け取りに行く
書類の取得日や受け取る日時を考慮すると10日前後見ておくと安心です。
パスポート申請に必要な書類一覧
- 住民票の写し・・・1通
- 戸籍謄本(または戸籍抄本)・・・1通
- 写真(縦45mm×横35mmかつ6ヶ月以内に撮影)・・・1枚
- 一般旅券発給申請書・・・1通(窓口にあり)
- 本人確認書類(運転免許証など)
上記の書類を集めることからスタートします。それぞれどのように集めるか解説します。
住民票の写しと戸籍謄本を取得する
住民票住所と本籍地が同じ場合
住民として税金を納めている市町村が住民票のある自治体になります。市役所や区役所等でそれぞれ取得可能です。
住民票住所と本籍地が異なる場合
戸籍謄本は本籍地に定められた役所でしか取得できません。居住地=本籍地とは限らないので、一度ご家族や役所の方へ話を伺いましょう。
本籍地が近くで直接行ける場合は、身分証明書を持って本籍地の役所に行けば必要書類を記入して所得できます。
本籍地が遠く直接行けない場合
本籍地が離れていても郵送で取り寄せられます。この状況が一番面倒ですが、きちんと手続きを踏めば確実に取得できるので安心してください。
①請求用紙に必要事項を記入
・現住所の役所やそのWEBサイトから取得可能です
②返信用封筒の用意
・返信用封筒に切手をはり、返信先(受取場所)の住所・宛名を記入
③本人確認書類の用意
・運転免許証、健康保険証などのコピー
④郵便局で手続き(①〜③の一式を用意の上)
・郵送でも戸籍謄本の申請料金がかかるため、郵便局の定額小為替または現金書留で発行手数料の金額を支払います。
最近だとコンビニでも発行できるって本当?
マイナンバーカードを持っていてかつその自治体がコンビニ取得に対応している市町村のみコンビニで取得可能です。コンビニはかなり楽なので、できるか一度確認してみましょう。
写真を撮る
縦45mm×横35mmかつ6ヶ月以内に撮影したものが必要です。街中にある証明写真機で撮りましょう。
最近では証明写真用のカメラアプリもあるようですが、パスポート用で許可されるかはわかりません。どうしてもお金をかけたくない方は自己責任でお願いします。
パスポートセンターへ申請しに行く
パスポートセンターまたは各市町村の役所にある窓口で申請します。申請可能なのは住民登録している自治体の窓口になるので注意しましょう。
都道府県によって異なるため以下の外務省のサイトで確認しましょう。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_6.html
窓口で一般旅券発給申請書を記入
窓口に用意されており、記入見本も置かれているので、同じように記入すれば問題ないです。
気をつけよう!
①休日前後の月曜日と金曜日、時間帯では仕事休憩の12時や15時が混雑すると言われています。
②アルファベット表記を絶対間違えない!!!!
航空券とパスポートの表記が1文字違うだけで登場拒否される恐れがあります。拒否されなくても、航空会社に修正手続きでかなりの手数料が取られてしまいます。
よくある間違え
「し」SHI⇆SI、「しょ」SHO⇆SYO、「ふ」HU⇆FU、「づ」DU⇆ZU
申請後、最低6日を要して完成
申請後に発行手続きが開始されます。完成までに最低でも6日(土日祝を除く)の営業日で日数がかかるため気をつけましょう。
未成年者(20歳未満)かつ未婚者の方が申請する際の注意点
未成年者が申請する場合は、申請書の裏面にある「法定代理人署名」欄に親権者または後見人が署名する必要があります。大学で一人暮らしをしている場合、申請書に対する同意書などを書いてもらう手間がかかるため、注意が必要です。市町村によって異なる場合もあるので一度問い合わせてみましょう。
受け取るのに必要なもの
申請した窓口と同じ場所で受け取ります。
①パスポート引換証(申請時に貰えます)
②パスポート作成料金(詳しくは料金項目で)
③印鑑(自治体によるので事前に確認しましょう)
パスポート申請にかかる費用
自治体によって異なるので目安として覚えておきましょう。
書類を集めるとき
住民票・・・200円~300円
戸籍謄本・・450円
写真・・・・800円
パスポートを受け取るとき
パスポートの申請期間によって異なります。
10年間有効の場合
手数料・・・2000円
収入印紙・・14000円
5年間有効の場合
手数料・・・2000円
収入印紙・・9000円
ざっくり計算してもトータル15000円から20000円ほど用意する必要があります。
海外旅行は何事も準備が大切
海外旅行の行く前の計画段階ですでに楽しいものです。しかし、楽しさに夢中で必要な準備を怠ってしまっては本末転倒になりかねません。最低限クリアしなくては行けないことが終わってから、旅行計画を立てると安心です。