知らずにやってしまうと危険!麻雀で禁止されているイカサマ行為をまとめてみた!

知らずにやってしまうと危険!麻雀で禁止されているイカサマ行為をまとめてみた!

スマホアプリの普及により、今までは雀荘に行くか、仲間を4人集めなければ遊べなかった麻雀も手軽に出来るようになり、これから麻雀を始めようとする初心者も増えてきています。

ルールや役の作り方など少し難しいものの、麻雀 役の覚え方として、麻雀を題材とした映画や漫画などを見たり読んだりする初心者の方も多いと聞きます。

しかし、その作中で麻雀のイカサマ行為も登場して興味を持った人も多いでしょう。

そこで今回は、麻雀で禁止されているイカサマ行為について詳しく解説します。

麻雀のイカサマとは

麻雀を題材とした映画や漫画ではよく見られる「イカサマ行為」は、その登場人物たちは当たり前のように行なっていますが、どのようなものなのでしょうか。

昔はある意味で「テクニック」だった?

戦後の昭和では、まだギャンブルとしての意味合いが強く、当然のようにお金を賭けて麻雀を打っていた時代です。

当時は当たり前のようにイカサマ行為が行われており、もちろんルール違反ではありますが「イカサマを見抜けなかった方が悪い」という風潮がありました。

現代では完全な「不正行為」

麻雀のプロリーグである「Mリーグ」が発足したこともあり、現代では麻雀=ギャンブルというイメージを無くして知的競技として広めようという動きがあります。

そのため麻雀でのイカサマは完全なる不正行為となり、ゲームの公平さを欠くとして厳しく取り締まられています。

そもそも全自動卓が普及したことにより、技自体が出来なくなったイカサマもあります。

手積み時代のイカサマとは

イカサマ行為が当たり前のように行われていた手積み時代の技をいくつかご紹介します。

元禄積み

元禄積みとは、目の前にある山に自分が有利になるように牌を仕込む「積み込み」のイカサマ行為です。

席順によりツモる牌が決まっている事を利用して、あらかじめ必要な牌を仕込みます。

ひとつの山で8〜9牌仕込むことができるため、手牌の半分以上は有利にツモることが可能となります。

特に有効な方法として、一気通貫や染め手を仕込む「一色元禄」や、三元牌を仕込んだ「三元牌元禄」などが使われていました。

爆弾

元禄積みと同じく積み込み系のイカサマ行為の「爆弾」は、配牌時に自分が有利になるように牌を仕込む技です。

複数のドラを仕込む「ドラ爆弾」や、三元牌を8枚仕込んだ「大三元爆弾」が有名です。

ただし山に仕込んだものの、自分の山から配牌を始めなければならないため、サイコロの出目をコントロールする技術も必要となります。

二の二の天和

爆弾の進化系とも呼ばれる「二の二の天和」とは、親(東家)と南家の2人が協力して行うイカサマ行為です。

2人で山に爆弾を仕込み、親に天和を完成させることを目的としており、サイコロを2回振って2回とも2が出た時だけ成功する難易度の高いイカサマ技です。

燕返し

イカサマ技の最高峰で玄人(バイニン)の真骨頂とも呼ばれる「燕返し」は、誰でも1度は挑戦してみたくなる技です。

自分の山の下段14枚にアガり形になるように牌を仕込み、隙を見て手牌と仕込んだ14枚を全てすり替える大技です。

17枚×2段の山から14枚のみを入れ替えるため、非常に難易度が高く、牌の音すら鳴らさないように行うには相当な練度が必要です。

全自動卓でも出来るイカサマもある

全自動卓が普及した現代でも使えるイカサマ行為をご紹介します。

握り込み

握り込みとは、牌をツモる際に行うすり替え系のイカサマ行為です。

手牌の中の不要な牌を1枚握っておき、ツモる際に山から2枚ツモりながら握っていた不要な牌を山に置いてきます。

他にも、自分の次のツモ番(右隣り)の人に任意の牌をツモらせることが出来るため、コンビ打ちで使用される事もあります。

ぶっこ抜き

別名「左手芸」と呼ばれるこのイカサマ行為は、山の端にある牌の何枚かを不要な手牌と入れ替える技です。

基本的な使い方として山の左端の2枚(1トン)を取り、手牌の中から不要な牌を2枚山の右端に置きます。

理牌時は、他の人も自分の手牌に集中しているため成功率が高くなり、山に触れていても「山のズレを直していた」と思わせやすいタイミングとなります。

積み込み系のイカサマと併せて使用される事が多いですが、全自動卓となった現代でも非常に有効です。

河拾い

河拾いとは、その名の通り自分や他の人が捨て牌から欲しい牌を抜き取ってしまうイカサマ行為です。

不要な牌を手に忍ばせておき、河にある必要な牌とすり替えます。

特に序盤で捨てた牌は忘れやすいため、意外にもバレにくい技です。

ガン牌

あらかじめ牌の裏(背中)にキズを付けておき、裏から見ても何の牌かを判別するイカサマ行為です。

極論、全ての牌にそれぞれキズを付けておけば、完璧に判別することも可能です。

竹牌や象牙の牌を主に使っていた頃は、微妙な模様の違いを判別してガン牌していたようです。

まとめ

麻雀を題材とした映画や漫画で、相手の隙を突いて華麗にイカサマを行い、役満をアガる登場人物に憧れるのは麻雀初心者あるあるではないでしょうか。

しかしイカサマ行為は完全な不正行為なので、フリー雀荘などで行うことは絶対にやめましょう。

どうしてもイカサマ技を使いたいという人は、仲間内でお金を賭けず、イカサマありなどのルールで楽しむようにしましょう。