2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックもようやく落ち着き、徐々に海外旅行に行く日本人観光客も増えてきました。日本のパスポートで行ける国は非常に多く、毎年さまざまな国へと観光客が訪れていますが、行ってはいけない国はどこになるのでしょうか。今回の記事では行ってはいけない国ランキングを理由と共に併せて紹介します。
行ってはいけない国ランキングを紹介!(2025年版)
2025年6月現在の行ってはいけない国ランキングを紹介したいと思います。行ってはいけないといわれる理由については主に現地の治安の問題やテロや紛争などの有無などを参考にランキング付けをしました。またそれぞれの国に対して日本外務省が発表している情報なども併せておりますので、是非最後までご確認ください。
①アフガニスタン
行ってはいけない国ランキング1位は中東に位置するアフガニスタンです。過去にはアメリカ軍のアフガニスタン侵攻などでも話題となった国ですが、2025年現在アフガニスタンは世界で最も危険な国の一つだと言われています。
世界平和度指数ランキングは8年連続で最下位、国内ではテロや暴力犯罪、誘拐などの事件が相次いで発生しており、2021年から続いているタリバン政権に対する紛争も現在まで続いています。非常に国内の情勢が不安定で、日本外務省も「退避勧告」を促すほど。またアメリカやイギリス、オーストラリアなどを筆頭に数多くの国がアフガニスタンへの渡航中止を勧告しているだけに、現時点で行ってはいけない国ランキング1位と言わざるを得ないでしょう。
②イスラエル
行ってはいけない国ランキングの2位は西アジアのイスラエルです。イスラエルといえば2023年に勃発したパレスチナとの戦争で知られる国ですが、現在もイスラム組織であるハマスとの戦争は続いています。ハマスが事実上支配しているパレスチナとの間ではここ数年で度重なる報復攻撃がおこなわれていて、各国からは戦争犯罪であるとの批判が相次いでおり、非常に緊迫した情勢が続いています。
日本外務省はイスラエルの北部地域に退避勧告を出しており、渡航を控えるような声明を出すほど。また、イスラエルに一度入国してしまうと、シリア・レバノン・リビア・オマーン・イエメン・スーダンなどの国には入国することができず、このような対応をする国は今後増えていくとの見方もされています。戦争の終わりも見えず、年々過激化しているのでしばらくの間は行ってはいけない国として渡航は控えるべきでしょう。
③シリア
行ってはいけない国ランキング3位は中東に位置するシリアです。シリアは2011年3月から国内で内戦が勃発しており、2025年6月現在も収束が見えない状態です。そのため外務省はシリア全土に対して退避勧告となる危険度レベル4を設定しており、滞在中の日本人には直ちに出国するように警告し続けています。
過去にはシリアの紛争を取材していた日本人ジャーナリストが銃撃戦に巻き込まれて死亡したり、また拘束された日本人が殺害されるなどの事件も発生しています。長年の内戦で治安面も悪化しており、いつ何が起きてもおかしくないほどに情勢が乱れているので内戦が落ち着くまではシリアには渡航すべきではないでしょう。
④ベネズエラ
行ってはいけない国ランキング4位は南米のベネズエラです。長年に渡り行ってはいけない国ランキング上位にランクインするベネズエラですが、その主な要因は長期間にわたって改善されないままの政治面での混乱や経済問題で、国内の情勢は乱れまくっており犯罪率は世界トップクラスだともいわれています。特に外国人を狙った犯罪が多く、麻薬密売やギャングによる暴力事件なども日常化しているので観光客がベネズエラで何かしらの事件に巻き込まれたという事件が後を絶ちません。
外務省はベネズエラをアフガニスタンやイスラエル同様、危険度4の退避勧告にランク付けしており、不要不急の渡航は絶対に控えるよう強く警告しています。
⑤イラク
行ってはいけない国ランキングの5位は中東のイラクです。過去にアメリカから大規模な攻撃を受けたイラクですが、2025年現在でも国内の情勢は安定しておらず、民兵組織と政府軍によると大規模な衝突が続いています。アメリカとの戦争後、国連がイラクの復興のためのプロジェクトも組みましたが現状では思うような成果は挙げられておらず、極めて危険な情勢が続いていると言えるでしょう。
外務省は内戦以外にも宗教紛争や誘拐、爆破テロなどが頻発しているイラクのバクダッドやスラムなどの地域に対して立ち入り禁止と発表しており、渡航を絶対に控えるよう警告し続けています。
番外編:中国について
行ってはいけない国ランキングを紹介しましたが、現在話題になっている中国はどうなのでしょうか。
外務省の発表では中国は比較的安全な国で危険度が低いと発表していますが、その傍ら中国現地では日本人の殺害事件などが発生しており、また理由もなくスパイの容疑をかけられて現地で拘束されたとの情報も相次いで報告されています。
近年の日本と中国の関係性については非常に緊迫した状態が続いていると言えますが、中国国内では反日の思想が強まっていることもあり、極力中国への渡航は控えた方が良いと考えている方が多いようです。もし渡航するのであれば上海や北京など、比較的規模の大きい街や日本人が多い地域を選んだ方が無難かもしれませんね。
ここ数年で中国人観光客の振る舞いが日本でも問題視されており、SNSを中心にさまざまな意見が飛び交っています。日中の関係はあまり良好とはいえない現状ではあるので、渡航は極力控えた方がいいかもしれません。
まとめ
今回の記事では行ってはいけない国ランキングを紹介しましたがいかがでしたか。行ってはいけない国ランキングにランクインしたのは戦争や内戦が相次いでいる中東や西アジアの諸国が多く、現状先行きの見えない情勢が続いている国ばかりでした。1日でも早く治安が安定し、何の危険もなく旅行に行ける日が来るのを祈りましょう。